• 森たかし

【性教育YouTuber】シオリーヌ大貫 詩織 インタビュー

 性教育は重要です。ユネスコの出す『国際セクシュアリティ教育ガイダンス』によれば性教育の開始は5歳から設定しています。更に、小学生に「コンドームなしの性交のリスク」について教える必要性について書かれていたり、中学生レベルになると、コンドームの正しい使用方法を学ぶことが大切だと記載されています。しかし、そのような内容の他にもセクシュアルマイノリティを含め人権教育として重要な内容は、学校教育において忘れらる事があります。  そのような中、YouTubeというプラットフォームを通じて、「性の話をもっと気軽にオープンに」をテーマに正しい知識を明るく楽しく学ぶための動画を配信をしている方がいます。 ― 自己紹介をお願いします。

 はじめまして。シオリ―ヌです。もともと助産師と看護師と保健師の資格をもってます。大学を卒業してからは病院で3年位婦人科で務めた後に、精神科に転職をして看護師をしていました。YouTubeの活動は1年位しています。



情報の補完としてのYouTube

―現在登録者10万人で、1年でこのペースは早いですよね。このような性教育に関する情報をYouTube上で公開していますが、なぜYouTube上でこのような活動をしようと考えたのですか?

 今の日本の学校で提供されている性教育は文部科学省の学習指導要領に基づいて授業しています。その中身というものが、中学生に対しては避妊の話ができなかったりとか、自分としては不十分に感じる部分が多くありました。そのため、YouTubeを始める前にも、講演会や保健の授業をお借りしてお話することがあったのですが、具体的なお話が出来ないことが多くありました。そんな不十分な状態で終わってしまうのは何か歯がゆいなという経験が何度もありました。  そこで、その不足している情報を他の媒体で補えるようにはじめたというのがキッカケですね。 ―YouTubeというプラットフォームで補うようにしてどのような効果がありましたか?

 講演会等であまり具体的な事は話さないように言われるようなことがあったとしても、詳しい情報がほしいっていう人がいた時に「YouTubeのこの動画を観てね」と言って補えるのは良かったなと思います。特に講演会に来てくださった方々はチャンネルを観に来てくれている感じではありますね。

―講演会の追加して情報を出す事ができる利点があるのですね。確かに、学校現場だと具体的な情報を出すことをお断りする場所もありますが、とても大切な情報である場合もありますよね。


―学校現場では、性教育バッシング等もありますが、YouTube上で出している場合もそのような事はあるでしょうか?

 YouTube上で提供していることに関するバッシングはあまりないですね。視聴者が若い世代が多いのです。性教育を提供していることに関しては、ネット上で必要な情報が拾えるため、ありがたいという声が多いかなと思います。

広く情報が届けられるYouTube。しかし課題も

―性教育をYouTube上でアップロードする事によって、どのような層に届いていると思いますか?

 一番よく見てくださっているのは、中高生が多いかなと思います。しかし、コメント等を見てみるとどの世代の方も観ていただいてるということはあります。

―逆にどのような層に届いていないと思いますか?

 YouTubeというプラットフォーム自体がどうしても若い世代が多く使っているもののため、例えば50代、60代、70代の教育現場で意思決定の権利をもっているような大人にはリーチしづらい媒体ではあります。そのため、私の活動だけでは届かない部分もあるのかなと思いますね。

学校以外の教育現場

―YouTubeを通じることによって、一番感じられる可能性というものはどのような事でしょうか?

 YouTubeのいいところはお金をかけなくても観れることだと思っています。例えば、何らかの事情で学校にいけない子だったりとか、適切な養育環境ではない人とか、そういう身近な大人に簡単にSOSを出せないかもしれない若い世代の子ども達にも、インターネットさえ繋がる場所に行けば観てもらえるっていうのは学校教育では届かない層にも情報を届けられる強みかなと思います。

―ありがとうございました。

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