• 森たかし

エイジュ第三号からフリップフラッパーズを読み解く

 エイジュ第三号では、フリップフラッパーズをプロデュースした永谷さんにインタビューを行った。そこから、フリップフラッパーズを読み解いてみたいと思う。


フリップフラッパーズ(以降フリフラ)は、非常に作家性の高い作品だと評価を受けている。私も現にフリフラを観たときに抱いた最初の感想は良い意味で「なんだこりゃ」だった。話の展開としては、起承転結の転で1話が終わる形になっており、次に何が起きるのか?という期待感をもって見れる作品になっている。そのため、作品全体を通して突き抜けるような感覚のあるような構成になっている。例えば1話の最後に、パピカとココナが連れ去れるような描写がある。話として終わったように思えたところから一転するようになっている。


 他にも、転々とする世界観も特徴としてあげられるだろう。しかしながら、世界観が異なっていながらも、統一性というものは感じられる。これは、作家性というしかないだろう。押山監督といったクリエーターに沿って作られた作品であるため、クリエーターという物語をもった作品であるから成し遂げられることだと思う。


 このような作品は、自主制作という形をとっているものであれば、見かけることが多い。しかしながら、題材的にテレビアニメといったものでこのような挑戦ができるものは数少ないように思える。あるにしても、過去にヒット作を手掛けたといった順序があるように思える。そのような状況で、アニメが多様性があるようになるのだろうか?作家性を生かした作品を生み出しやすい環境になっているだろうか?このように考えると、フリフラは本当に稀有な作品であったように思える。


 このような作品を作り上げるうえで、共に作り上げる仲間を集めるのは比較的できることであろう。しかし、お金を集めることは大変だと思われる。基本的にお金を出すということは「還元される」というのが前提になっている。特に、テレビアニメのようなビジネス的なものは、そのポイントというのは重要視される部分であろう。そんな中、永谷さんにインタビューを行って感じたことは「クリエーターを信じる」ということだ。売れるか売れないかはわからない。だが、面白いものは作ってもらえる!という信念だ。


 インタビューだから、表面的なことはいえるじゃないか!という批判があるかもしれない。しかし私はそれに「ノー!」を突きつけたい。事実、フリフラのグッズを2周年で出しているのだ!


 ここには、永谷さんの作品に対する愛を感じられるし、長く愛し続けたい。長く愛される作品を作りたいという意気込みが感じられる。多種多様な作品をプロデュースし続ける永谷さんを私は応援していきたい。


エイジュ第三号 インタビュー内容

30回の閲覧

最新記事

すべて表示
​Twitterアカウント
  • Twitter